『デザイン視点でイラストを描く 伝えたいことが伝わる29のヒント』(mashu 著、玉置淳 監修、マール社)が良かったので紹介。「デザイン知識をイラストに落とし込む方法」が書かれた本です。特に、デザインを学んだことのない方におすすめの本です。デザインを学んだことのある方も、基本に立ち返る本として読めます。図解多め、文章量少なめで、読みやすいです。マール社での、この本の紹介ページ(外部リンク)はこちら。 以下にもう少し詳しい感想を記します。続きを読む本を読んで、特に「アイディア出し」と「構図」について、そして、「それらを考えるのに必要なデザインの基礎知識」の解説が参考になりました。デザインの基礎知識の解説は、実践に移る前の前置きを丁寧に行い、次にその知識を使った実例を提示する形となっています。ただ、専門的な学校で授業を受けるよりは、流石に一足飛びになってしまうので、最初は、「要点をつまみたいけど、要素が多いな〜」と感じるかもしれません。でも、「この本を読んで興味を持ったから、グラフィックデザインの本を読んでみる」という動線があり得るので、その点でとても有意義な本です。私も、「イラストを描くなら、デザインの知識はあった方が良い」と考えています。必ずしも、デザインの考え方を元にイラストを描く必要はありません。しかし、デザインを学ぶことによって、イラスト制作において、「意図しないノイズや不協和音をコントロールする」ことができると思っています。これについて、この本では『理論』と表されていますが、理論というのは、かけられた魔法を解いてしまう理屈ではなく、誰にでも魔法を使えるようにする理屈だと私は考えています。今回この本を読んで、デザインの基本に立ち返ることができました。それを頭の隅になんとな〜く置きつつ、うまいことやっていけたらな〜と思います。余談ですが、この本で一番好きだったのは、「1年に1枚でも絵を描けばそれは『継続』になるのです。」と書かれているところです。なかなかこれを堂々と言ってくれる指南書もない気がします。のんびりしたところもありつつ、お絵描きの体幹も鍛えてくれる良書だと思います。気になった方は、ぜひ上記の出版社のサイトから本の内容をチラ見してみてください。Amazonよりは出版社のサイトの方が、例として載っているページが豊富です。それではまた。たたむ#本の紹介・感想 2023.9.22(Fri) 14:08:01 日記
「デザイン知識をイラストに落とし込む方法」が書かれた本です。
特に、デザインを学んだことのない方におすすめの本です。
デザインを学んだことのある方も、基本に立ち返る本として読めます。
図解多め、文章量少なめで、読みやすいです。
マール社での、この本の紹介ページ(外部リンク)はこちら。
以下にもう少し詳しい感想を記します。
本を読んで、特に「アイディア出し」と「構図」について、そして、
「それらを考えるのに必要なデザインの基礎知識」の解説が参考になりました。
デザインの基礎知識の解説は、実践に移る前の前置きを丁寧に行い、
次にその知識を使った実例を提示する形となっています。
ただ、専門的な学校で授業を受けるよりは、流石に一足飛びになってしまうので、
最初は、「要点をつまみたいけど、要素が多いな〜」と感じるかもしれません。
でも、「この本を読んで興味を持ったから、グラフィックデザインの本を読んでみる」
という動線があり得るので、その点でとても有意義な本です。
私も、「イラストを描くなら、デザインの知識はあった方が良い」と考えています。
必ずしも、デザインの考え方を元にイラストを描く必要はありません。
しかし、デザインを学ぶことによって、イラスト制作において、
「意図しないノイズや不協和音をコントロールする」ことができると思っています。
これについて、この本では『理論』と表されていますが、
理論というのは、かけられた魔法を解いてしまう理屈ではなく、
誰にでも魔法を使えるようにする理屈だと私は考えています。
今回この本を読んで、デザインの基本に立ち返ることができました。
それを頭の隅になんとな〜く置きつつ、うまいことやっていけたらな〜と思います。
余談ですが、この本で一番好きだったのは、
「1年に1枚でも絵を描けばそれは『継続』になるのです。」
と書かれているところです。
なかなかこれを堂々と言ってくれる指南書もない気がします。
のんびりしたところもありつつ、お絵描きの体幹も鍛えてくれる良書だと思います。
気になった方は、ぜひ上記の出版社のサイトから本の内容をチラ見してみてください。
Amazonよりは出版社のサイトの方が、例として載っているページが豊富です。
それではまた。たたむ
#本の紹介・感想