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No.42

岸辺露伴は動かない『ドリッピング画法』の感想

今日は『岸辺露伴は動かない』3巻を読んだ。

『ドリッピング画法』を読みながら、「なんだか『サイコ』みたい!」と思っていたら、作者の荒木先生も同じことを言っていた。

私はヒッチコックの『サイコ』が好きだ。人生で一番繰り返し見た映画だ。

少し違うのは、この『ドリッピング画法』では、危機的状況にいる女性に救いの手が差し伸べられるところだ。

それがすごく嬉しかった。

『サイコ』を何度も見ながら、「どうにかしてこの女性を助けられないか」と思ったものだった。

もう少し冷静に、その男性との関係を見直してみてはどうか。

ひとりで背負わず、誰かに相談してほしい。

そう彼女に言いたかった。

だから、露伴先生が手を差し伸べてくれて、良かった。

それが彼女の人生を救うものではなかったとしても、その事実があった。

それだけで、『サイコ』を見た私としては十分だった。

作者は絶望的な話だと言うが、でも、自分を救いたいと思ってくれた人がいたじゃないか。

彼女にはその一瞬では分からなかったとしても、私にとってはこの回の露伴先生は救いだった。

収録されている他の回、『ブルスケッタ』も良かった。

ジョジョランズも見てるから、「(ジョジョ世界の)ハワイって大変だぜ……」と思いつつ、『ドリッピング画法』も含め、露伴先生の人間的成長が見えて嬉しかった。

あとは、ワニがかわいかったです。

「いやそこワニなんかーい!」っていう。たたむ


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